蛍光灯の点灯速度比較

色々な電球形の蛍光灯を購入して、どの蛍光灯が一番速く点灯するか比較してみました。

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蛍光灯の点灯速度比較

Last update 2009/01/24 08:44

 

 

色々な電球型蛍光灯を購入して行くに当たって、初めのうちは寿命の長さに注目していたんですけれど、大事な点に気がつきました。

すぐ点かない!?

スイッチを入れてもすぐ点かないんです!
だいたいスイッチを入れてから1~2秒後に点灯する感じ。
しかも、点き初めは非常に暗い・・・。
1分ほどすると、ほぼ100%の明かりになるようですが、廊下や階段の明かりは点けてから10秒程度で消すことが多いため、どの蛍光灯も実用的ではありませんでした。
やっぱり白熱灯じゃないとダメなんでしょうか。
電気代や寿命の観点からすると、蛍光灯が有利なのは 電気代比較 蛍光灯VS白熱灯でも書いた通りなんですけれど。

蛍光灯の点き方を動画で見る

蛍光灯や白熱灯をハイビジョンビデオカメラで撮影し、点灯の仕方を観察してみました。

実際に比較してみると、こんなにも違いがあるんですね。

白熱灯

白熱灯左の画像は、白熱灯です。
蛍光灯との最大の違いは、点灯直後からこの様に非常に明るいと言うことです。
コストを考えなければ、廊下や階段といった場所には最も適切だと思います。

日立製 白昼色 安価なタイプ

まずは電気屋で400円程度で売られている安価なタイプです。
日立製ですが、この価格帯であればどのメーカーもそう変わりがないようです。

HITACHI製の安価なタイプ。点灯直後左の画像は、点灯直後です。
ごらんのように、非常に暗いです。
実際にはほとんど点いていないのと同じ状態。

HITACHI製電球型蛍光灯 点灯1秒後で、1秒後ぐらいに左の画像のように点灯状態になります。
ただ、それでもまだ暗いです。

HITACHI製電球型蛍光灯 点灯1分後スイッチを入れてから1分後、左のように実用的な明るさになります。
白昼色なので白っぽいのも特徴。

東芝製 ネオボールZ PRIDE

東芝製のPRIDEは、蛍光灯の中でも最も定格寿命が長い12,000時間(一般の電球型蛍光灯は、定格寿命6,000時間)をうたった製品です。

TOSHIBA ネオボールZ PRIDE 点灯直後左の画像は、スイッチを入れた直後です。
コンマ数秒ってとこでしょうか。
このようにスイッチを入れた直後は、ほぼ真っ暗な状態です。

TOSHIBA ネオボールZ PRIDE 点灯1秒後左の画像は、スイッチを入れて1秒後の状態です。
1秒後でもまだ暗いですね。

TOSHIBA ネオボールZ PRIDE 点灯3秒後スイッチを入れて3秒後、ようやく点灯しました。
とはいえ、すごく暗いです。

TOSHIBA ネオボールZ PRIDE 点灯1分後
1分ほどすると、ようやく白熱灯と同じ程度の明るさになりました。
寿命が長いのはいいんですけれど、廊下や階段のようにすぐに明るくならないと困るような所には不向きかもしれません。

パナソニック プレミアQ(クイック)

現在(2008年12月)発売されている蛍光灯の中で最も定格寿命が長い13,000時間をほこるのが、このパナソニックのプレミアクイックという製品です。
この製品の特徴は、単に寿命が長いというだけでなく、スイッチを入れるとすぐに点灯するのが特徴です。その仕組みは・・・

Panasonic PREMIER Q 点灯直後左の画像は、スイッチを入れた直後です。
ごらんのように他の蛍光灯と違い、スイッチを入れた直後ですでに点灯しつつあります。

Panasonic PREMIER Q 点灯1秒後スイッチを入れて1秒後です。
暗いもののすでに点灯しました。

Panasonic PREMIER Q 点灯2秒後スイッチを入れて2秒後です。
他の蛍光灯は、点灯するのに3秒ほどかかりますが、2秒で実用的な明るさになりました。

Panasonic PREMIER Q 点灯30秒後30秒後の状態です。
他の蛍光灯に比べ明るくなるのが早いようです。

Panasonic PREMIER Q 点灯50秒後スイッチを入れて50秒後です。
実は、このパナソニックのプレミアクイックは、スイッチを入れてから50秒~1分後に少し暗くなります。
というのも、この製品には蛍光灯の中心部に、小さな白熱灯が設置されており、スイッチを入れると蛍光灯と同時に、この白熱灯も点灯します。
そのため、スイッチを入れた直後でもすぐに点灯するのです。
蛍光灯が100%の明るさを発揮する1分後、この内部に仕掛けられた白熱灯が自動的に消灯するため、一瞬暗くなったように見えるのです。
白熱灯と蛍光灯の2つの長所を取り入れたハイブリッドな電球なのですが、実際にはつけた瞬間は、アレ?暗い。と感じてしまいます・・・。

比較
上の画像は、各製品が100%の明るさを発揮した状態を比較してみたものです。
白昼色を除いて、ほとんど明るさとしてはどれも同じ白熱灯と同じだということがわかります。
比較して若干色味が違うかな。とわかるレベル。
お風呂場やトイレといった白熱灯のオレンジっぽい明かりの方がふさわしい場所には、電球型蛍光灯で充分実用性があることがわかります。

すぐ点く?

さて、今回の実験でわかったのは、どの蛍光灯もスイッチを入れて若干真っ暗な状態が数秒続き、その後ようやく点灯。
といっても点灯してもまだ暗い状態で、約1分ほどして明るくなる。という感じでした。
そのため、廊下や階段といったすぐにでも明かりが欲しい場所には、なかなか実用的ではないようです。

用途別にどの製品がふさわしいか

玄関 防犯用

玄関や庭、そして防犯用に一晩中照らすような場所には、安価な蛍光灯が最も適しています。
こういった場所は1日10時間ほど点灯するため、白熱灯に比べ電気代が最も差がつきます。
一般的に蛍光灯は、点けたり消したりすると寿命が1時間短くなる。といわれているため、長時間点けっぱなしにするような用途で寿命が最も長くなるでしょう。

浴室

浴室も安価な蛍光灯で充分です。
というのも、脱衣場の明かりを点けてから浴室の明かりを点ける場合が多いため、すぐに明るくならなくても支障がないからです。
私の場合は脱衣所の明かりを点けずに、直接浴室の明かりを点けて服を脱ぐんですけれど、この場合も暗くても、歩いたりするわけではないので、数秒の暗闇があっても何ら支障ありません。
こういった場所には、すぐに明るくならない安価な蛍光灯で充分でしょう。

トイレ

さて、問題はトイレの明かりです。
廊下や階段ほどではないんですけれど、扉を開けた瞬間真っ暗だと「アレ?」なんて事になります。
慣れてても。
また急ぐっていう面から考えても、すぐ点いてくれた方がいいに決まっています。
なので、安価な蛍光灯はあまり向いていません。
かといって数秒で消すような場所でもないため、蛍光灯にしたいところです。

そこで、実用的だと思われるのがパナソニックのプレミアクイックです。
他の蛍光灯に比べ、1~2秒点灯するのが早いため、蛍光灯の中ではトイレに向いていると言えます。
とはいえ、白熱灯に比べいってんぽ遅いわけですが、トイレの場合スイッチを入れてからドアを開く。という作業があるため、1秒ぐらい明るくなるのが遅くてもあまり支障がないのです。
そのためパナソニックのプレミアクイックがおすすめです。
寿命も長いため、交換する手間も省けますし。

廊下 階段

最も蛍光灯が不向きなのが、廊下や階段といったすぐに明かりが欲しく、なおかつ数秒で消すような場所です。
白熱灯のようにスイッチを入れればすぐ点くような状態に慣れているため、パナソニックのプレミアクイックのように比較的すぐに明るくなるような蛍光灯でも、「アレ?」と感じてしまいます。
また、消したり点けたりするため、蛍光灯の寿命を縮めます。

こういった場所は、白熱灯のままでいいんじゃないかと思います。
点灯時間の合計といっても、一日のうちでせいぜい1~2分でしょう。
1ヶ月でも30~60分程度の点灯時間です。
この程度の点灯時間であれば、1ヶ月1円ちょっとの電気代です。
わざわざ高いお金を払ってまで蛍光灯にする必要はないかもしれません。
詳しくは、廊下・階段・クローゼット用の照明は、白熱灯の方が安くつく!?

早く点く蛍光灯を探せ!

今回の結果で最も早く点灯するのはパナソニックのプレミアクイックという結果になりました。
ところが、もっと実用的な製品がありました。
次回、そうした製品を紹介したいと思います。
続・すぐ点く蛍光灯を探せ!

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